2016-01-01から1年間の記事一覧

Devil's claw.

11月に雪ですか。こんな日は家にひき篭もってコタツにみかんでしょう。 先日、二子玉川のイベントで岡本さんにもらったツノゴマ(イビセア・ルイジアナ)のなかなか珍しい実です。 英名「悪魔の爪(Devil's claw)」という、なんとも恐ろしい名前をもった北…

Landscape Ninjas.

近頃、置き場のないグリーンが奥さんから不評です。 先日のブログで書こうとして忘れてたことがひとつ。 庭師ブログといってもファッションサイトのだし、たまにはいいネタかと思いまして。足元のこと。 最近はガーデニングやディスプレイ仕事はアメリカンワ…

Tall tree.

またまたお久しぶりです。 えー、今回は仕事というかなんというか。週末、昔からの知人の女子に頼まれまして、彼女のご両親が暮らす伊豆高原の庭の木を切りに行ってまいりました。 貰ったメールの内容によると「15メートルくらいのヤマモモやらなんなら」と…

Lay your hands on me.

近所の商店街にいくつかお花屋さんがあり、季節柄南瓜がもう並んでたりします。 生花や植物を仕事で扱うようになって、市場や畑での仕入値を知ってから、当然以前のように街の花屋で何でもかんでも買うことはありません。 ですがダイニングテーブルや玄関を…

Freestyle.

たとえば、何十年と庭に咲いていた桜の木を、邪魔になったから切り倒してくれと、頼まれることもあります。 そこに命を植えるのもヒトですが、絶ってくれというのもヒトです。 こんな記事を読みました。不思議でもなんでもなく、あると思います。 その何十年…

generation.

今週のあれやこれ。 そういえば、先週のパーティでスタイリスト時代の初代アシスタントくんとひさしぶりに会いました。 当時は私も彼もまだ二十代。頑固でなんだか扱いづらいコだった記憶があります。 その後、彼は独立を待たずしてアシスタントを辞め、仕事…

50th.

先週末、hustle所属時代の先輩であり、chelsea所属時代の代表でもあった、スタイリスト古田ひろひこさんの50歳のパーティが渋谷でありました。 先日upしたショートムービー「ザクロ」の巻末に収められたメイキング映像を見て、みんな若いなと、懐かしく思い…

come undone.

ひさしぶりの更新ですね。 早々にまた書くのが嫌になっちゃったわけでなく、夏の暑さやら、もう日々の忙しさにこんなことやってたのも忘れてました。 なんだかいい加減な性分ですいません。 いまさら夏の思い出やら。 それとyoutubeの貼り付けかた、やっと覚…

HARVESTA.

庭師仕事する時の服装は悩みでもありました。 ファッション業界とは縁を切ったものの、やはりそこは「悲しい性」みたいなもので。 心のふるさと、雑誌ポパイさんのブログ記事でたまたま見つけたのですが、オールドスクールな庭師スタイルとはこんな感じ。 ま…

Monochrome.

先週末、ひさしぶりにスタイリスト三田真一と水墨画家土屋秋恒と飲みにいきました。 いまだ業界で同じことをやり続ける同世代の仲間たちと酒を飲むのもたまにはいいものです。 すこし前にその秋恒のインスタレーションを見に行きましたが、もはや水墨画とい…

Flowers.

Wacoalさんの、L'geというブランドの16'A/WにてGreen&Artを担当させていただきました。 まあ、撮影のGreenやその他空間のつくり込みはいつも通りなのですが、モデルさんと等身大の花、という発注にはちょっとシビれました。 なにせ、そんな巨大な造花(約1メ…

Onkochishin.

古きを知り新しきを知る、 古きを捨て新しきを得る、 どちらの諺もありますが。 今日みたいな雨の日は、庭師に限らず外で仕事する職人さんは基本的に仕事しません。(最高でしょ?) こんな日見習いの頃には、よく座学の時間がありました。いまどき珍しいと…

Knot.

今日は「和」な話でも。 ファッションでも、ネクタイの結び方をいろいろ知って、TPOで合わせられるとカッコいいですが、 日本は和服でもなんでも、その「結び」の美学、拘りを、とくに持った国なんじゃないでしょうか? 庭師の世界でも結びはとても重要です…

Who.

突然ですが、テロリズムとはなんでしょう? Wikipediaによりますと、 テロリズム(英: terrorism)とは、政治的目的(注)ここでいう政治的目的とは、政権の奪取や政権の攪乱・破壊、政治的・外交的優位の確立、報復、活動資金の獲得、自己宣伝など[1]を達成…

as is.

「庭、造れんのかい?」 仕事を覚えはじめて、なかなか筋がいいねェ、 なんて、少しチヤホヤされて天狗になっていた頃、師匠にそう言われて出鼻をへし折られました。 剪定とか刈込みとか、所謂それは「手入れ」といって、庭を維持するための技やテクニック。…

Stones.

もちろん植物を扱うことは、庭師も、植木屋さんやお花屋さんも一緒ですが、庭には「石」も重要なファクター、というのが大きく違うひとつかと思います。 なんでしょう、以前は植物にそれほど興味もなかった私ですが、石には魅力を感じていました。 旅が好き…

Aptitude.

問題はそこから。努力だけで乗りきれるものと、そうじゃないもの。知識とは別の、テクニックやセンス。たとえば剪定(木の枝葉を切って整えること)ひとつとっても、それはロジックがあって「どう切る」かは教本をみれば書いてあります。ですが「どうすると…

Old guy.

庭師ってどんなイメージですか?ハンチング帽に乗馬パンツ、脚絆に地下足袋、三脚に乗っかって、松かなんかをチョキチョキ。そんな職人然とした粋なイメージにだけ憧れてくる人もいます。とくにセミリタイアしてセカンドライフを求めたオジさん。(私もです…

Job.

結論から言うとやれました。もちろん最初は雑用みたいなことから。そういう雑用をこなすうち、段々とチャンスが巡ってきます。同期くらいのライバル、といってもほとんどが二十代、三十代の若者ですが、そのチャンスを彼らと切磋琢磨し合うわけです。今日は…

Yes or No.

ないと答えていればガーデナーでなかったでしょう。とにかく、それがきっかけで私の庭師修行がはじまるのです。運が良かったのは、そんな重要な松を扱えるような老舗造園屋だったこと。もし今風なレアプランツのオシャレ植木屋だったらば、またすぐに飽きて…

Japanese gardener.

さて、どうしたものか考えながら、ある日、皇居のまわりをほっつき歩いてました。すると皇居の松林の一本の松を、掘り返している職人さんがいたんです。その様子に見入ると、根元から1.5メートルほど離れた周りを、ドーナツ状に掘り下げ深い穴の中でなにかし…

so.

そう。それで41歳の誕生日、SNSに辞表をポスト。辞めました。 そんなかるい感じでやめてしまったものの、じつは他になにも考えはなく。 わりと冷静で思慮深い感じにみられているような気もするのですが、ほぼ私の行動原理はバイブスとパッションのみで、さあ…

Have a nice green.

といっても、それはひとつの爆弾のスイッチだっただけで、彼のひと言がすべてじゃなく、結局のところ、私自身なにかきっかけを探してたのです。まだスタイリストアシスタントだった頃。ハッスルという所属事務所の先輩スタイリストのある方は、「僕は四〇で…

forest+mountain=future.

森山未來という友人がいます。そもそも仕事を通じた間柄ですが、もはや関わりない場所にいるので、いまはただの友人ということで。私、交友関係は広いようで、じつはそれほどでもなく。とくに酒を呑む間柄の人間は、思えば彼の他に数えるほどしかいません。…

おひさしぶりです。

どうも。おひさしぶりです。といっても、覚えている方がいるかどうか。HOUYHNHNM BLOGをやらなくなって、三年?…まともには四年くらい経ったでしょうか。近頃はSNSも食傷気味で、BLOGがまた新鮮かな?と帰ってまいりました。その、まずは話さなきゃならない…