Knot.
今日は「和」な話でも。
ファッションでも、ネクタイの結び方をいろいろ知って、TPOで合わせられるとカッコいいですが、
日本は和服でもなんでも、その「結び」の美学、拘りを、とくに持った国なんじゃないでしょうか?
庭師の世界でも結びはとても重要です。
「男結び(おとこむすび)」は最初に覚えなければその先に進めないくらい、基本この結びでなんでも結びます。
たとえばサスペンスドラマで、手足を縛られた水死体が発見されたりして、もしも手足がコレで結ばれていたら、刑事の推理は、犯人は庭師か植木屋か。というくらい特有の結び方、だとか。
もともと器用な私でもはじめは手こずりましたね。
こういった飾り結びも関東風と京風でニュアンスが異なります。たまに庭園巡りに京都などへ行っても、むかしと違い、見るのはそういう細かいディテール。
これ、なんだかわかりますか?
正解は、関守石といいます。
たたみ結びで十字に結った石のことですが、
もし日本庭園や茶庭の飛び石の上などに、この関守石が置かれていたら、その先は立ち入り禁止ですよ、という目印です。
もしくは、道の所々に置いて、行き先を自然と案内してくれるもの。
看板よりずっと趣がありますよね?
あとこれらを縛るのは、シュロ縄といいまして、棕梠(よくある日本のヤシみたいな木)の繊維を編んだもの。
ちなみに、我が家のキッズルームにあるハンモック。じつはこれ、繋いだロープは関守石と同じ手法で編んであります。
縄やロープって下手に結ぶより、編み込むとまずほどけないんですよ。
こんなところにも、和テクニックは応用できます。笑
ではまた。