Devil's claw.

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11月に雪ですか。こんな日は家にひき篭もってコタツにみかんでしょう。

 

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先日、二子玉川のイベントで岡本さんにもらったツノゴマ(イビセア・ルイジアナ)のなかなか珍しい実です。

 

英名「悪魔の爪(Devil's claw)」という、なんとも恐ろしい名前をもった北米南部からメキシコが原産の食虫植物。

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食虫植物といえばウツボカズラ(ネペンテス)などが有名ですが、ウツボカズラみたいに捕虫用の袋があるような種ではありません。

 

ただそれより恐いのがこの硬く鋭い角の実で、この実を食べた動物が(オクラみたいな味で人間も食べられるそう)内臓損傷で死んだり、踏んづけて足に突き刺さって歩行困難になるとか。

 

そんな野生動物や人間にとっても厄介な植物なので「悪魔の爪」。または「タビビトナカセ(旅人泣かせ)」とも呼ぶそうですよ。

 

けれども、旅人や動物泣かせでもそれがこの植物の生き残る方法で、つまり人や動物に絡みついて拡散するんですね。

 

 

ちなみにアフリカには同じ「悪魔の爪」という名で、別名「ライオンゴロシ」という種がいるそうで、興味深いので以下引用します。

 

『~ ライオン狩り ~

ライオンゴロシは発芽すると、地表近くに逆さに曲がった固い棘 (とげ) のある果実を実らせます。

何の気なしにこの植物の近くと通った動物は、この植物の棘が足に刺さってしまうことがあります。ライオンとて例外ではありません。

固い棘は歩くたびに足に深く刺さっていきます。痛みに耐えかねたライオンはこの棘を抜こうと口で引っ張りますが、このとき、口に刺さってしまう場合があります。

口に刺さったライオンゴロシの棘は抜くことができず、ライオンの口を化膿させていきます。

口の痛みに耐えかね、のたうち回ろうものなら、その付近にある他のライオンゴロシの棘付き果実が体中に刺さります。

日に日に傷はひどくなり、口の痛みに食物を取ることもままならなくなっていくのです。

ついに飢えとのどの渇きによりライオンは命を落とすと、口内を始め、体中に刺さっていたライオンゴロシの実から種がこぼれ落ち、大地に染み渡ったライオンの栄養分を元に、新しいライオンゴロシがその場に生まれるといいます。』

 

いや、これまたすごい。ほんとに、生きるってみんな必死です。

 

 

そんなわけで、生きた花が見てみたいので 種を取って育ててみます。

 

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来年、うまく芽が出るといいな。

 

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残りの実はクリスマス飾り用のフックに。笑

 

 

それでは。