Japanese gardener.

さて、どうしたものか考えながら、

ある日、皇居のまわりをほっつき歩いてました。

すると皇居の松林の一本の松を、掘り返している職人さんがいたんです。

その様子に見入ると、根元から1.5メートルほど離れた周りを、ドーナツ状に掘り下げ深い穴の中でなにかしている。

ひとりは穴のなか、もうひとり穴の外に立ち「ヨイ、ヨイ!」と掛け声を合わせ荒縄を巻いている。

ぐるぐると、横に、上下に、斜めに、張り巡らされた荒縄は、見る見るうち松の木を中心にした六芒星みたいな姿に変わりました。

私は興味津々。そこで職人さんに話しかけてみたのです。

それは「根巻き」というものでした。

しかもその松は、天皇が植樹した記念樹だそうで、移植するのに小枝ひとつでも折ったら大ごとなんだとも言っていて。

なるほどなあ。

なんて感心するしている私に、その年輩の職人さんが訊ねるのです。

「あんちゃん、興味あんの?」

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またまた次回に。