Old guy.

庭師ってどんなイメージですか?

ハンチング帽に乗馬パンツ、脚絆に地下足袋、三脚に乗っかって、松かなんかをチョキチョキ。

そんな職人然とした粋なイメージにだけ憧れてくる人もいます。とくにセミリタイアしてセカンドライフを求めたオジさん。(私もですね)

そういう方はきまってイメージ通りの格好してきます。まあわかります。

ある日、またそんな年配の方がきました。

やはり初日から頭からつま先までバッチリ「気分だけ親方」。なかなか洒落者です。聞けば前職は広告デザイナー。

親近感もあり応援してあげたくて、あれこれ面倒みたのですが、なにをやらせても要領を得ず、できない。

できない上に努力もしない。なのに気分や口だけはずっと親方なまんま。

さすがに堪えかねてある日説教したのです。私より十も歳上の人生の先輩に。

「俺もオッサンだけど若いヤツの倍は努力してるつもり。あンた俺よりオッサンだけど俺の倍努力してる?じゃなきゃ無理だよ」

おそらく私の気持ちは伝わらぬまま、暫くして居なくなりました。

デザイナーの仕事がなくなったのを、時代や若手の台頭のせいにしてたけど、そうじゃないと思います。



ではではまた明日。

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